Pinfig 概要


 マイクロコントローラの入出力ピンを初期設定する際には、データシートをあちこち繰りながら、関連するレジスタの値を決めていく作業にかなりの手間がかかります。Microchip社のPICの場合、Peripheral Pin Selectの機能が追加され、設定すべきレジスタがさらに多くなりました。MPLBのプラグインCode ConfiguratorによってGUIで設定用ソースファイルを生成することができるようにはなりましたが、まだサポートされていないデバイスが多かったので、最小限の機能に絞って、スタンドアローンで動作するアプリを自作しました。デバイス・ファミリーごとの違いは、ファミリーごとに定義ファイルを読み込むことで対応しています。

 表形式の画面上で、マウスによって入出力ピンの機能を選択することで、レジスタ設定用ソースファイルを生成します。生成されたファイルを、メインのソースにコピー、またはインクルードしてください。
 サポートしているデバイスは、今のところ、マイクロチップ社のPIC32・PIC24ファミリーの一部です。

 お願い: 一部のデバイスのみしか現物での検証を行っていません。定義ファイルの作成時の入力ミスなどがあるかもしれません。間違いやバグ等を発見された場合は、お手数ですが伝言板にてお知らせ頂ければ、なるべく早く修正させていただきます。



動作環境



 Winows  .Net Flamework4.0以上


ダウンロード



 本体: Pinfig091.zip
 デバイス定義ファイル:  PIC24 Family, PIC32 Family


インストール


 適当なフォルダ内に解凍して下さい。

アンインストール


 レジストリは使用していません。インストールしたフォルダごと解凍したファイルを削除してください。



実行


 
 Pinfig.exeをダブルクリックすると以下のような画面が現れます。まず、ボタン[Family]をクリックして、定義ファイル"*.dev"を読み込んでください。

 *.devはこちらのページ(PIC24 FamilyPIC32 Family)から必要なファイルをダウンロードしてください。





 以下は、"32MX110_270.dev"を読み込み、PIC32MX110F016Bを選択した場合の例です。





 ピンごとに、項目を選択してください。
 機能の重複等のエラーチェックは行っておりませんので、注意してください。





 ボタン"Save(*.c)"をクリックし、ソースファイルに適当な名前を付けて保存してください。出来たファイルの必要な部分をコピーするか、main.cの適当なところにインクルードしてください。





 一旦保存したソースファイルを読み込むにはボタン"load(*.c)"をクリックしてファイルを選択してください。





 表の最上段をダブルクリックするとその行の内容にあわせてソートされます。





出力例


// Device:PIC32MX110F016B [C:\Pinfig\32MX110_270.dev]
ANSELA = 0x0;
ANSELB = 0xE00F;
ANSELC = 0x1000;
CNPDA = 0x0;
CNPDB = 0x0;
CNPUA = 0x1E;
CNPUB = 0x10;
IC1R = 0x2;
ODCA = 0x2;
ODCB = 0x0;
PORTA = 0x2;
PORTB = 0x0;
RPA0R = 0x1; // U1TX
RPA1R = 0x0; // Default Pin
RPA2R = 0x0; // Default Pin
RPA3R = 0x0; // Default Pin
RPA4R = 0x0; // Default Pin
RPB0R = 0x0; // Default Pin
RPB1R = 0x0; // Default Pin
RPB2R = 0x0; // Default Pin
RPB3R = 0x0; // Default Pin
RPB4R = 0x0; // Default Pin
RPB5R = 0x3; // SDO1
RPB6R = 0x0; // Default Pin
RPB7R = 0x0; // Default Pin
RPB8R = 0x0; // Default Pin
RPB9R = 0x0; // Default Pin
RPB10R = 0x0; // Default Pin
RPB11R = 0x0; // Default Pin
RPB13R = 0x0; // Default Pin
RPB14R = 0x0; // Default Pin
RPB15R = 0x0; // Default Pin
TRISA = 0x1D;
TRISB = 0xF03F;
U1RXR = 0x0;




カスタマイズ



 Pinfig.exeを終了させたときに、テキストファイル"pinfig.ini"が作られます。これをエディタなどで編集することで、ボタンなどの表記を変える事ができます。
日本語表記用  pinfig.ini_jp



著作権


 Pinfigおよび定義ファイルの著作権は作者(Kyoichi)が保有します。個人の使用に限り、無料で使用できます。



免責事項



 上記、当該アプリケーションの使用により生じたいかなる損害についても、作者(Kyoichi)は、これを補償することは出来ません。御使用に際しては御自身の責任において使用されるよう、お願いします。


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